空へ 【ヴァナ・ディールの世界観 4】
The Vision of Vana'Diel #4
Airship:Garuda at Dawn
火は氷に強く、水に弱い。
水は火に強く、雷に弱い。
雷は水に強く、土に弱い。
土は雷に強く、風に弱い。
風は土に強く、氷に弱い。
氷は風に強く、火に弱い。
魔力は強いところから弱いところへと流れ込むのが理。
よって火、氷、風、土、雷、水の順番に
並べられたクリスタルの円に沿って、
力の流れが発生する。
魔力を持つ者ならば、その流れを感じる事ができるだろう。
Airship:Garuda at Dawn
火は氷に強く、水に弱い。
水は火に強く、雷に弱い。
雷は水に強く、土に弱い。
土は雷に強く、風に弱い。
風は土に強く、氷に弱い。
氷は風に強く、火に弱い。
魔力は強いところから弱いところへと流れ込むのが理。
よって火、氷、風、土、雷、水の順番に
並べられたクリスタルの円に沿って、
力の流れが発生する。
魔力を持つ者ならば、その流れを感じる事ができるだろう。
光と闇は互いに強く、互いに弱い。
斥力と引力が同時に発生し、力は互いの間を行き交う。
引力は離れるほど強く、斥力は近づくほど強く。
その二つが均衡を保つ距離は、
クリスタルの大きさと密度に依存する。
光と闇のクリスタルが平衡距離に置かれたとき、
その間にはやはり六属性の輪と同様の
力の循環が発生する。
六属性のクリスタルが取り付けられた輪の中心に
両端に光と闇のクリスタルを固定した棒を通してみよう。
六属性の力の循環と、光闇の力の循環は互いに干渉する。
すなわち、六属性の輪は回転を始め、
光闇の棒は手を離しても地面に落ちる事なく、
その場で宙に浮く。
これがすなわち、クリスタル推進機関の原理である。
理論は明快、しかし実践ではそうはいかない。
巨大な飛空艇を浮かせるためには、
計り知れない出力の推進機関が必要だ。
機関はクリスタルのバランスによって動作する。
理論通り、正確に作らなければ動きもしない。
そして、機船とは違い、機関が安定して動作しなければ
即大事故につながる。
毎日決まった時間、決まった航路を正確に飛ぶ飛空艇公社。
彼らの存在こそが、人類の英知を体現していると言える。
ぼんやりと友人であるタルタル黒魔道士の講義を
思い出していた私の思考は、操舵室の伝声管から響く
鐘の音によって中断された。
鈍い音と共に、床から振動が伝わる。
待機状態だったクリスタル推進機関が始動したようだ。
船員が昇降口を閉ざし、船内各所を見回る。
そして、伝声管から今度は人の声が響いた。
「長らくお待たせいたしました、
カザム行き飛空艇二番機、『暁のガルーダ』号は
まもなく発進します。
安定高度に達するまで、皆様壁際にて
お待ちいただきますようお願い致します。」
振動が激しくなり、飛空艇が大きく揺れた。
推進機関の作動と共に、向きが変わったのを感じる。
飛空艇には何度も乗っているのが、
この離陸の瞬間がもっとも好きだ。
地上にいては絶対に味わうことのできない、浮遊感。
私はその感覚を最大限に楽しもうと、目を閉じた。
飛空艇が水面を滑走し始める。
速度が上がると共に揺れが減り、
やがてふわりとした感覚が全身を持ち上げた。
窓がないのは残念だが、安定高度まで上がったら
甲板へと出よう……。
こうして、『暁のガルーダ』号は発進した。
はるか南、イフリートの釜が燃えさかる島へと。
